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7・原点から間違えている日朝交渉 日本向け2部(7/20) [北朝鮮による日本人拉致問題の解決策]

7・原点から間違えている日朝交渉
 もともとの日本政府の対北姿勢は「日朝友好・国交正常化優先」であった。これはクーデターを使嗾して金正日政権を処断するなどという発想とは、まさに対極である。
 私はこれに強い疑問を持ってきた。そもそも日本は北朝鮮と国交を樹立する必要があるのだろうか。あるいは樹立しなければならない理由があるのだろうか。
 日朝交渉の内容と経緯を見る限り、現在でも日本の政治家と官僚が「根源的錯覚」に囚われていることは明白である。その錯覚の最たるものが「日朝間の不幸な歴史を清算しなければならない」という発想、というかただの思い込み、または強迫観念である。
 この「不幸な過去を清算」なる文言は、02年の日朝平壌宣言から今日に至るすべての日朝交渉の舞台に登場する。これが何を意味するかは、同宣言にある「日本側は、過去の植民地支配によって、朝鮮の人々に多大の損害と苦痛を与えたという歴史の事実を謙虚に受け止め、痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを表明した」という一節を読めば明らかである。つまり、われわれ日本人が朝鮮人に対して損害と苦痛を与えた過去を反省し、それを贖罪・清算しなければならない、というわけである。
 拉致問題に関して強硬派であった安倍前総理でさえ、参院選に負けた途端、「日朝の不幸な過去を清算をし、日朝国交正常化を図る」と発言しており、日本側が当初から「朝鮮の人々に贖罪しなければならない」という概念に強く拘束されていることがよく分かる。
 実は、この発想自体が根本的におかしいのである。私が対北政策をゼロベースで見直すべきだと考える理由はここにある。
 われわれはまず自分たちが信じて疑わないこのような固定観念を疑うことから始めるべきである。日韓併合前から現在に至る過程を科学的な史実に基づいて詳細に論じるとあまりにも膨大な量になり、かつ本稿の趣旨とも外れてしまうので、ここはあえてまとめるしかないが、結論から言うと日本が朝鮮と朝鮮人に対して「多大の損害と苦痛を与えた」というような事実はほとんどない。むろん彼らはそう主張するが、それは極めて意図的な嘘であり、あるいは半世紀に渡る自己洗脳の結果としての嘘の既成事実化なのである。
 そういう意味で、わが国は対北政策だけでなく、対韓国も含めて見直すべきなのだ。

「日中関係を利用して日本人拉致問題を解決する方法」2007年10月作成・配布
【文書の構成】
・日本向け1部(1~10/10)
・日本向け2部(1~20/20)
・中国向け1部(1~10/10)
・中国向け2部(1~15/15)

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